新刊紹介

小川三郎『忘れられるためのメソッド』(七月堂)

 あなたが夢にで出てきたなら

 私は夢を粗末にしない。

 一心不乱に泣くこともしない。

 

 夜になって

 音のない雨が降ると

 耳が聞こえるようになる    (「夢」より)

 

白井知子『ヴォルガ残照』(思潮社)

 ヴォルガを下る船/停泊する夜半/カーテンからのぞくと/たちこめる霧

 そっと 廊下に出る/ 痺れる冷たさ    (「濃霧」より)

 

森文子『もってのほか』(思潮社)

 祖父の病がもたらした/辛かったけれど 懸命な日々

 家族の思いの ひとつひとつ

 あのころの心で/マキをくべてみたい/もう一度       (「家族」より)

 

 

杉本真維子さんが、『皆神山』で萩原朔太郎賞をご受賞されました。

おめでとうございます!!

横浜詩人会 2023年  第2回 現代詩研究会

11月5日(日)13:30~16:30 瀬谷公会堂

講師 中島悦子            

プログラム

1 講演       演題 「現代詩と私」

 休憩                                                         

2  詩作品(希望者)合評会 

 

横浜詩人会の新しい試みで、全3回の現代詩研究会を発足しました。

今年度は、私が講師を務めさせていただきます。

ご希望の方は、横浜詩人会までご連絡ください。

横浜詩人会のホームページ (fc2.com)

無料です。

今回は、拙著『暗号という』を中心にしてお話させていただきます。詩集作りについて考えるきっかけになればうれしいです。

合評会では、実作を読み合うことで、詩を書くヒントを見つけていただければと思います。

よろしくお願いします。

 

「木立ち」146号発刊

「木立ち」146号発刊しました。

私は、「底の声」を書かせていただきました。伏字の「●●●●●」は、何だと思いますか。なんて、読む人も気にする人もいませんが‥‥・。

 

福井の詩人、北条裕子さん『半世界で』(思潮社)が出版されました。読み応えある詩集です。

 

久しぶりの東京ポエケット(9/17)に「Down Beat」が参加しました。ブースに来ていただいた方々ありがとうございました。

 

DOWN BEATフォーラム7のお知らせ

徳弘康代詩集『igi 彙戯』を語り合う

 

◆2023年8月20日  15時-17時

◆野毛地区センター 3階会議室  横浜市中区野毛町3丁目160-4

◆資料代 500円

◆ご予約・お問い合わせ 廿樂順治  info@tsuzura.com

 zoom参加もできます(無料)。

 

DOWN BEATメンバー 今鹿仙 小川三郎 金井雄二 柴田千晶 谷口鳥子 廿樂順治

           中島悦子

書評『日本の自然をいただきます』(ウィニフレッド・バード著 上杉隼人訳 亜紀書房)

共同通信配信で書評を書かせていただきました。お読みいただければ幸いです。

 

秋田さきがけ・沖縄タイムス北日本新聞・高知新聞山陰中央新報(5/6)、福井新聞中國新聞下野新聞熊本日日新聞埼玉新聞(5/7)、日本海新聞大阪日日新聞中部経済新聞(5/13)、愛媛新聞山陽新聞宮崎日日新聞新潟日報岩手日報(5/14)、神奈川新聞・河北新聞(5/21)、岐阜新聞(6/4)、東奥日報(6/10)、山形新聞(6/11)、南日本新聞(6/17)

 

横浜詩人会 2023年 第1回 現代詩研究会

7月29日(土)13:30~16:30 瀬谷公会堂

講師 中島悦子            

プログラム

1 講演       演題 「高村光太郎の戦後⇔戦後の谷川俊太郎

 休憩                                                         

2  詩作品(希望者)合評会 

 

横浜詩人会の新しい試みで、全3回の現代詩研究会を発足しました。

今年度は、私が講師を務めさせていただきます。

まだ会場に余裕があるそうなので、ご希望の方は、横浜詩人会までご連絡ください。

横浜詩人会のホームページ (fc2.com)

無料です。

  

講演を通して、戦後の私達の詩作について考えるきっかけになればうれしいです。

合評会では、実作を読み合うことで、詩を書くヒントを見つけていただければと思います。よろしくお願いします。

 

新詩集紹介

川上明日夫『紙魚る家』(山吹文庫)

 この世のあわれに一献 魂は 冷(ひや)がいい

 

杉本真維子『皆神山』(思潮社) 完成度の高さ、言葉の温度、時間軸の自在さ、全てに心奪われる!

 しじみ、と思ったら、

 自分の目が映っていた、

 具のないみそしるを一口のんで、

 両目を啜る、あじは、おれの刑期にふさわしく、

 ざりり、と音までしやがった

 

大木潤子『遠い庭』(思潮社) 静けさの更なる先の、先の方へ‥‥

 暗い径(みち)で、鳥たちが

 私の知らない歌を

 鳴き交わしている

 

岩佐なを『たんぽぽ』(思潮社) じんせいのおわりがこわくありませんように

 ひととき

 おだやかな景色をおおう

 かぐわしい空気をあびて

 さ、

 ご一緒したしましょう。次頁へ