2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

中島悦子「私を見なくていいから」 Etsuko Nakashima

私を見なくていいから 中島 悦子男を脇にかかえて走っていた。男は長身なのに、なぜかかえられたのか。たぶん、体重が二キロくらいだったのだろう。それでいい。男は、素直にかかえられていて声もださなかったし。私というもののカウントダウンがはじまって…

辺見庸「眼の海―わたしの死者たちに」(「文学界」6月号)

辺見庸「眼の海―わたしの死者たちに」(「文学界」6月号)の三十編あまりの詩が圧巻。 石巻を故郷にもつ作者が溢れ出る慟哭と鎮魂の思いを詩の言葉に託す。砂いっぱいの死者にどうかことばをあてがえ 水いっぱいの死者はどうか眠りにおちるな 石いっぱいの…

「詩と思想」2011/5月号にシンポジウムの内容掲載

「詩と思想」5月号に2010年10月の日本詩人クラブでのシンポジウムの内容が掲載されました。「現代を超えて、<詩>の未来を」。パネリスト 柴田三吉 野木京子 斉藤恵子 和合亮一 中島悦子