2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧
濃度 中島 悦子黄河大橋というだけで、物語はとてつもなく動くように思われた。なにしろ、黄河はなんといっても黄河だから。タクシーでそのそばを走り続けるというくだりでもう「合格」と言ってあげたくなる。だから、続きは読まなくていいほどだ。「合格」…
白菊の移る時 中島 悦子「紫式部は、肌、つるつるだね」 「清少納言と区別がつかない同じ顔」双子の姉妹は、そういいながら歴史人物トランプの絵を熱心に見ていた。「ペリーって、外人」 「はげって、言っちゃいけないんだ、杉田玄白に」十分前に投げたボー…