2022-01-01から1年間の記事一覧

書評・藤井貞和詩集『よく聞きなさい、すぐここを出るのです』(「現代詩手帖」1月号)

「現代詩手帖」1月号(思潮社 2023.1)に、藤井貞和詩集『よく聞きなさい、すぐここを出るのです』の書評を書かせていただきました。 お読みいただければ幸いです。

詩は滅んだとしても

笠井嗣夫『異和と痕跡 2004-2022』(七月堂) 生き残った者たちと、やがて死ぬものたちが、すでに死んだものたちとまだ生まれていないものたちが、幻影のように交錯し、ふたたび、私は微睡む。 藤井貞和『物語史の起動』(青土社)

新詩集紹介

齊藤恵美子『雪塚』(思潮社) 内容、読点、言語感覚のどれもが心に突き刺さる ひと、に似ているが、光、かもしれない ― 世界の剥製に触れているのか 竹中優子『冬が終わるとき』(思潮社) 重い物語をずっしりとした手ごたえで差し出す 夜ごと引き摺られていく…

福井県詩人懇話会『詩集ふくい 2022』

福井県詩人懇話会『詩集ふくい 2022』に、中島悦子基調講演「全国の同人誌の現在」が掲載されました。 ご希望の方は、コメント欄にご連絡いただければ幸いです。 個人情報は公開いたしません。 現代詩や詩の授業に関する講演・ワークショップも承っておりま…

詩誌「木立ち」143号発刊しました

「木立ち」143号発刊しました。私は、「血の池」を書かせていただきました。アレシリーズで現代の地獄絵の中に入り込んでみました。お読みいただければ幸いです。 前号から新しく遠野魔ほろさん(大阪文学学校修了)が参加されています。

萩原朔太郎賞 2022

第30回萩原朔太郎賞に、川口晴美さん『やがて魔女の森になる』(思潮社)がご受賞されました。受賞を受け、川口さんは「この詩集は、私だったかもしれない誰かの声を詩ですくい取りたいと思いながら書いた。その小さな声に光があてられた」と各メディアで…

『Down Beat』20号 発刊

『Down Beat』20号 発刊しました。私は、アレシリーズで「黒」を書かせていただきました。お読みいただければ幸いです。 表紙が新しくなりました。野毛界隈のデッサン(鳥子&千晶)です。

中島悦子書評・澤田康彦『いくつもの空の下で』

共同通信配信で、澤田康彦氏『いくつもの空の下で』(京都新聞出版センター)の書評を書かせていただきました。 沖縄タイムス・福島民報(6/11)、下野新聞・山梨日日新聞・神戸新聞・宮崎日日新聞・信濃毎日新聞・秋田さきがけ・山陰中央新報(6/18)、神奈川新聞…

新刊紹介

倉橋健一『歌について 啄木と茂吉をめぐるノート』(思潮社) 短歌に寄せる思いが凝縮された一冊です。啄木、茂吉が目の前にいるかのような読後感です。 安俊暉『武蔵野』(思潮社) 運命が辿り、回帰してゆくところ 運命の/薄き膜に/仕切られて/今日/限りな…

新刊紹介

井戸川射子『遠景』(思潮社) 言葉の生まれる過程を繊細に見届ける、その景色の彼方へ 体と言葉が通じないので泣いている/わたしは見守る役だ/豊かさがよく分からないものとしてあることの/不安は連続、密集していて 瀬崎祐 『水分かれ、そして水隠れ』(思…

放送大学「現代詩の鑑賞10」

受講生のみなさん。二日間の受講お疲れ様でした。定員を超えて受講いただいたそうです。二年間講座が開けませんでしたので、久々の対面授業でした。コロナ禍での黙食などご協力いただきました。授業でも、対話が制限されたのでご不自由をかけましたが、おひ…

放送大学 「現代詩の鑑賞10」のお知らせ

放送大学神奈川学習センターで 「現代詩の鑑賞10―比喩のありか」を開講します。 7月2日(土)は、寺山修司、吉増剛造 7月3日(日)は、室生犀星、新川和江、最近の現代詩についてです。聴講も受け付けていますので、センターにお申込みください。定員に限りがあ…

木立ち142号

詩誌「木立ち」142号に、「闇とアレと」を書かせていただきました。アレシリーズです。 川上未映子さん、ブッカー賞残念でした。でも、『ヘヴン』が翻訳され国際的に認知されたことは素晴らしいことです。これを契機に再読されることでしょう。

日本の詩祭 2022.5.29 (予定 アルカディア市ヶ谷)

H氏賞 うるし山千尋氏『ライトゲージ』(七月堂) 現代詩人賞 倉橋健一氏『無限抱擁』(思潮社) おめでとうございます! 2022年度は、現代詩人賞の選考委員を務めさせていただきました。優れた候補詩集の中から、充実した話し合いが行われ、倉橋氏の詩集が選ば…

「アレとの旅」(「現代詩手帖」3月号)

「現代詩手帖」3月号に、「アレとの旅」を書かせていただきました。お読みいただければ幸いです。 ※アレは、稗田阿礼の現代的イメージです。

「Down Beat 」19号 発刊しました

「Down Beat 」19号 発刊しました。私は、「そっと」を書かせていただきました。お読みいただければ幸いです。

中島悦子書評・ 森まゆみ著『聖子 新宿の文壇BAR「風紋」の女主人』

共同通信配信で、森まゆみ著『聖子 新宿の文壇BAR「風紋」の女主人』について書かせていただきました。お読みいただければ幸いです。 北日本新聞(1/15)、高知新聞(1/15)、秋田さきがけ(1/15)、福島民友(1/15)、南日本新聞(1/16)、琉球新報(1/16)、山陽新聞(1…