中島悦子・エッセイ「古典を読む」(新潟日報 「風の案内人」2015/9/26)

 願いを込めて書いた原稿です。ある本によれば、日本では、縄文時代まで人間同士の集団的な殺し合いは無かったそうですよ。それは、その時代の人間の遺骨の化石や武器の作成の有無によって分かるそうです。稲作が始まり、支配・非支配の構造が生まれてから争いは始まったとか。

先日の平林さんのご講演では、戦中戦後の詩壇のいろいろなお話をお聞きすることができました。平林さんは、24歳で本土決戦に備えて千葉の海岸に配属されました。軍隊では、日常的にひどい暴力が蔓延し、殴られるのがあたりまえ、みんな死ぬんだとしか考えていなかったとおっしゃっていました。

集まっていだだいたみなさんありがとうございました。平林さんのお元気にもあやかりたいですね。今をどう生きたらいいのか答えを探し続けたいと思います。