Brilliant Heart Museumに行ってきました

 
 

 

 

戸田正寿氏のBrilliant Heart Museumは、越前加賀海岸国定公園の中にある「雄島」を一枚の絵画として捉えるミュージアムです。

考え抜かれた窓の構図、ペパーミントの壁に薄いグレーの窓枠、そこに時間とともに常に変化する雄島の自然の姿があります。春夏秋冬、夜明けから日暮れまで、雨や風、雪など、鑑賞者が訪れるごとにそれぞれの風景がみごとに切り取られることでしょう。それらを想像するのも楽しい。デジタルアートに慣れてしまった目に、やはりこの本物の風景の構図のコンセプトは、哲学でもあると思いました。

日本は、何千という小さな島々から成り立つ粟散辺地ともいわれています。

私が見たのは、夕暮れの雄島。そこに飛ぶかもめ、暮れかかる太陽。強い風にあおられる波、また波。ひとつひとつが生き生きとした時間の中に流れていました。それを完璧なまでにアートとしてみせる手法。答えは、やはりあるのだと思わずにはいられませんでした。

戸田氏からは、ミュージアム建築までの様々なご苦労などもお聞きしました。中途半端な表現があふれて、何が本当か分からなくなっていますが、本物はいつもしっかりとある、そんなことを感じさせていただきました。

午前中の晴れた日には、seijuカットが織りなす虹が美術館内部を彩るそうです。是非再度訪問して、この虹を見たいと思いました。

壁には、縄文土器の破片も飾られています。原生林の雄島との組み合わせに心を打たれました。

Brilliant Heart Museumホームページをご覧ください。