中島悦子・放送大学「現代詩の鑑賞」

 放送大学の面接授業講座「現代詩の鑑賞」が終了しました。たくさんの方々とお会いすることができ、とても充実した時間を過ごすことができました。詩ってなんだろう、どうやって読めばいいのだろう。戦後から現在までを文化的背景をたどりながら主要詩人の作品をざあっと走りましたが、何かの参考になれば幸いです。
 講座のみなさんのレポートが、どれも印象的でした。いい詩に出会い、とても気分が高揚して楽しかったと帰る道のことを書いてくださった方、今日、夫にこの詩を食卓で読んであげたいと書いてくださった方。文学の喜びはまさにそこにありますね。この一ヶ月の間、図書館で詩集を借りたり、資料を探したり、進んで学習していただき本当にありがとうございました。
 もちろん、それぞれの詩の鑑賞の文章もすばらしかったです。鮎川信夫関根弘石原吉郎飯島耕一川崎洋大岡信谷川俊太郎鈴木志郎康ねじめ正一荒川洋治金時鐘・広部英一・白石かずこ・吉原幸子・富岡多惠子・伊藤比呂美など。それ以外にも名前しか紹介できなかった詩人もありましたが、言葉の解釈をめぐって、詩は心で読まれていることを再認識させられました。詩人たちは、一文字もおろそかにはできません。
 今回は、受講者のみなさんに小グループになって、話し合いもしていただきました。短い時間でしたが、感想を交流しあうことができました。講座修了後は、仲がよくなった方どうしで読書会をやってみますとか、住所を交換しあう方々もいて新しい出会いがあったようです。心から応援しています。